施術の流れ
ご来院いただいてからお帰りまでの流れをご説明します。小児鍼についてはこちらをご覧下さい。
1.基本事項の問診(初診のみ)初診でお越しの際に、体質や既往歴などについて問診を行ないます。鍼灸、あん摩・マッサージ・指圧ともに問診を行ないます。
2.着替え等準備鍼灸治療の場合、男性は下着のみ、女性は患者衣(当院でご用意)に着替えていただきます。着替えはご持参いただいても構いません。あん摩・マッサージ・指圧治療の場合はベルト、貴金属等をはずしていただきます。詳しくは下記の服装についてをご覧下さい。
3.治療開始当院では東洋医学の診察法である四診(望・聞・問・切)と現代医学の徒手検査法を組み合わせて診察の上治療を行います。四診には脈診、腹診などがあります。詳しくは四診法についてをご覧下さい。
3.1 問診・切経問診を行いながら、首や腰など身体の可動域をチェックします。 問診・切経は仰向けやうつ伏せなど姿勢を変えた状態でも適宜行います。
3.2 脈診脈診の様子です。脈診は仰臥位(仰向け)で患者さんの両手を軽くお腹に乗せるような形で両手の脈を観察します。
腹診はお腹の様子から身体の状態を診察する方法です。五臓腹診や難経腹診など腹診法にも種類があります。主に肋骨より下からおへその下まで診ますが、鎖骨の下や胸の中央などを見ることもあります。
鍼を刺入する前に消毒を行います。画像は頚部の消毒の様子ですが、まずは仰臥位で鍼を刺入する可能性のあるところや術者の手が触れる可能性がある部位を全部消毒します。仰臥位での治療が終われば、刺鍼した部位を再度消毒し、次いで腹臥位となり消毒を行った後に腹臥位での治療を行います。腹臥位での治療が終われば、刺鍼部位を再度、消毒します。
経絡治療では病の根本を治療する本治法をまず行います。身体は生まれ持った体質や身体の使い方などでどこかに偏りや歪みなどが発生します。その根本のバランスを整えるのが本治法で、治療部位は主に肘から末梢、膝から末梢、腹部の経穴(ツボ)を使用します。
標治法は身体に出てきた自覚症状を中心に診ていく治療です。症状の出ている部位が治療ポイントとなることが多いですが、関連する経穴は離れた部位にも存在します。
治療終了後、症状の変化や可動域の変化などをチェックし、評価を行います。
治療の基本的な流れは上記のように座位→仰臥位(仰向け)→腹臥位(うつ伏せ)→座位の順で行います。症状によっては仰臥位が難しいことや腹臥位が難しいこともありますので、その際は適宜対応します。
4.治療終了・着替え・お会計治療終了後はゆっくりと着替えていただいて、しばらく休憩の上、お会計や次回のご予約をしていただいてご帰宅いただきます。治療直後は副交感神経が優位になっており、リラックス状態にありますので、少し頭がぼーっととするような感覚が出ることもありますので、ゆっくり身体を動かしていただくと良いと思います。
服装について
鍼灸治療の場合鍼灸治療は全身治療となりますので、患部以外の経穴(ツボ)も治療ポイントとなりますので、患部、手足(肘、膝より末梢)、腹部、背腰部などが無理なく露出できる服装での治療となります。
男性は下着(下のみ)、女性は当院でご用意させていただいている患者衣に着替えていただきます。着替えはご持参いただいても構いませんが、タンクトップやキャミソールとショートパンツなど容易に治療部位が露出できるものに限ります。
あん摩・マッサージ・指圧治療の場合あん摩・マッサージ・指圧治療の場合は着替えていただく必要はありませんが、金具の付いたものや堅いジーンズや分厚いセーターなどはご遠慮下さい。ジャージのような生地の服装がベターですが、無理なく治療が受けられるような服装であれば問題ありません。